Webサイト・LP

BtoB企業に採用サイトは必要か。採用ページとの線引き

採用サイトを別に作るべきなのはどんな会社か

「採用サイトを作りたい」というご相談をいただいたとき、弊社が最初にお尋ねするのは年間の採用人数です。新卒を毎年まとまった人数で採る会社と、中途で年に1〜2名の会社では、必要なものが違います。

結論を先に申し上げると、別サイトとして分けたほうがよいのは、採用人数が多く、同業他社と並べて比較される前提があり、載せたい情報が10ページ分を超える場合です。それ以外は、コーポレートサイト内の採用ページを充実させるほうが、費用対効果が高くなります。

別サイトには隠れた維持費があります。独立したドメインの管理、別のCMS、別のデザイン更新。採用を止めた年も維持費はかかります。1〜2名の中途採用のために年間の維持費を積むのは、割に合わないことが多いです。

図1

別サイトにするか、採用ページで足りるか

3つの観点がすべて左に寄るなら採用ページ、2つ以上が右なら別サイトの検討に入ります。

採用ページで足りる
年間の採用が数名まで
応募経路は紹介・人材会社が中心
載せたい情報が3〜5ページ分
社内に更新の担当が常時いない
→
別サイトを検討する
新卒を毎年まとまった人数で採る
学生・求職者が他社と並べて見る
社員紹介や職種紹介が10ページ分以上
人事に更新できる担当がいる

別サイトにしても、コーポレートサイトから明確に行き来できる導線は必ず必要です。

KOTONOHA

求職者が最初に見るのはどこか

求人媒体や人材紹介経由で興味を持った人は、ほぼ必ず会社名で検索します。そのときたどり着くのはコーポレートサイトのトップページです。採用サイトを別に作っても、この順番は変わりません。

つまり、採用サイトの出来よりも、コーポレートサイトのトップに採用への入口があるか、会社が何をしている会社か3秒で分かるか、のほうが先に効きます。立派な採用サイトを作ったのに応募が増えない、という相談の原因は、ここで止まっていることが珍しくありません。

最低限そろえるべき情報は何か

BtoBの会社は、求職者から見て「何をしている会社か分からない」という壁を最初に越える必要があります。消費者向けの商品がないため、社名を聞いてもイメージがつかめません。

図2

採用情報の優先順位

上から順に用意します。下の2つは、上がそろっていないと読まれません。

1
何をしている会社か

誰に、何を提供し、どこで使われているか。写真か図で1画面に収める

2
募集職種と仕事の中身

一日の流れ、担当する範囲、使う道具。抽象的な役割名だけでは伝わらない

3
条件と制度

給与の幅、勤務地、休日、研修。曖昧にすると応募前の問い合わせが増える

4
人と雰囲気

社員の声、職場の写真。ここから作り始めると、1の説明が抜ける

5
選考の流れ

何回あり、どのくらいかかるか。応募の心理的な負担を下げる

社員インタビューから企画が始まることが多いですが、1と2が弱いまま人の話を並べても判断材料になりません。

KOTONOHA

写真は撮り直すべきか

採用の文脈では、写真の質が与える影響が大きくなります。求職者は職場の様子を知る手がかりが他にありません。ただし、全社員の個別撮影のような重い企画は、1回目には向きません。

弊社がお勧めしているのは、半日の撮影で、執務風景、打ち合わせ、現場作業、社屋の外観の4種を押さえることです。この4種があれば、採用ページと会社案内の両方に使い回せます。人物の表情まで作り込むのは、2回目以降で足ります。

作ったあとに更新が止まらないようにするには

採用情報は、止まるとすぐに分かります。募集を終えた職種が残っていたり、「2024年度の新卒採用」という表記が残っていると、会社の管理体制まで疑われます。

図3

更新が止まりにくい作り方

変わるものと変わらないものを、ページとして分けておきます。

情報 変わる頻度 置き方
会社・事業の紹介 数年に一度 固定ページに書き切る
募集職種・条件 年に数回 一覧から追加・終了できる形にする
社員紹介 随時 記事として追加。古いものも残して差し支えない
年度の表記 毎年 本文に年度を埋め込まない。一覧側で持つ

募集終了を「ページを消す」で運用すると、検索結果に残ったリンクが行き先を失います。終了の表示に切り替える作りにしてください。

KOTONOHA

労働条件の記載で気をつけることはあるか

募集にあたっては、労働条件の明示が法令上求められています。業務内容、契約期間、就業場所、就業時間、賃金、休日などが対象です。サイトに載せる情報が求人票と食い違うと、応募者の不信につながるだけでなく、手続き上の問題にもなり得ます。

本稿は制度の概要をまとめたもので、個別の判断は社会保険労務士や弁護士などの専門家にご確認ください。最新の内容は厚生労働省の公表資料(厚生労働省「労働基準法」関連ページ、職業安定法の募集時の明示事項に関する案内)でご確認いただけます。

どこから始めるのが現実的か

年に1〜2名の採用であれば、コーポレートサイトに採用ページを3〜5ページ追加し、写真を撮り直すところから始めるのが現実的です。それで応募の質が変わってきてから、別サイトの検討に進めば順序を間違えません。

弊社では、採用ページの追加から採用サイトの新規制作まで、採用人数と運用体制に合わせてご提案しています。会社案内パンフレットと素材を共通化して費用を抑える進め方も承っていますので、あわせてご相談ください。

無料で相談する