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公開後にサイトの更新が止まる会社は何が違うのか

なぜ公開の半年後に更新が止まるのか

リニューアルから半年経ったサイトを拝見すると、「お知らせ」の最新が公開月のまま、という例が少なくありません。弊社がご相談をいただく場面でも、最初の一言が「更新できていなくて」から始まることはよくあります。

このとき、担当者の意欲が足りなかったと結論づけるのは早計です。制作の段階で決めていたのは「何を載せるか」だけで、「公開後に誰が何をいつ更新するか」を決めていなかった、という構造の問題がほとんどです。運用は、制作費の見積もりに項目として並ばないため、議題にならないまま公開日を迎えます。

更新が止まること自体は、小さな失点に見えます。しかし検索エンジンもAI検索も、情報の鮮度を手がかりの一つにしています。価格や対応範囲が古いままのページは、問い合わせの質も落とします。公開はゴールではなく、運用の初日です。

更新が続く会社は「誰が・何を・いつ」を先に決めている

続いている会社に共通するのは、特別なスキルではなく、決めごとの具体性です。「広報の担当者が、月初の第1営業日に、導入事例を1本か、お知らせを2本」というところまで落ちていると、迷いが発生しません。逆に「みんなで随時更新していきましょう」は、ほぼ確実に止まります。

もう一つの共通点は、更新の量を欲張っていないことです。月に記事を4本という計画は、2か月目に崩れます。弊社がお勧めしているのは、月1本でも12か月続く計画です。これは経験上の目安ですが、途切れた運用を再開するコストは、少なく続けるコストよりはるかに大きい、という実感があります。

図1

更新の決めごとは、ここまで具体化する

左は止まる決め方、右は続く決め方です。粒度の差がそのまま継続率の差になります。

止まる決め方
担当:みんなで
内容:気づいたことを随時
時期:できるとき
量:できるだけ多く
→
続く決め方
担当:広報の〇〇(代理は△△)
内容:導入事例1本 or お知らせ2本
時期:毎月第1営業日
量:月1本を12か月

量は少なく、頻度と担当は固定する。これが続ける側の原則です。

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更新の対象は3種類に分けると設計しやすい

「サイトを更新する」という言葉がひとまとまりになっていると、重さの違うものが同じ机に乗ります。弊社では次の3つに分けてお話ししています。

図2

更新の3分類と、求められる体制

頻度・担当・必要なスキルが異なるため、同じ運用ルールでは回りません。

種類 中身 頻度の目安 担当
追加 お知らせ、事例、コラム 月1〜4回 社内で完結
訂正 価格、対応範囲、担当部署、実績数 変更が起きた都度 社内で完結
改修 構成の変更、ページの新設、デザイン調整 年1〜2回 制作会社と

止まりやすいのは「追加」、放置されて実害が出やすいのは「訂正」です。

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実務で見落とされがちなのは、中段の「訂正」です。追加が止まっても古く見えるだけですが、訂正が止まると、問い合わせ窓口が存在しない部署になっていたり、終了したサービスが募集中のまま残っていたりします。これは信頼に直接ひびきます。年に一度、全ページの事実関係を点検する日を決めてしまうのが確実です。

月30分で回す運用の型はあるか

更新を「文章を書く作業」と捉えると、腰が重くなります。そこで、社内の既存の動きに相乗りさせます。たとえば、営業が受注報告をする場に「事例として出せるか」を一行足す。展示会の後に撮った写真をその日のうちに1枚選ぶ。原稿をゼロから起こすのではなく、すでに社内にある素材を公開できる形に整えるだけなら、作業は30分に収まります。

図3

素材を拾う場所を、既存の業務のなかに置く

書き起こしではなく、社内で発生している情報の転記として設計します。

1
拾う(随時・5分)

受注報告、現場写真、問い合わせでよく聞かれた質問を、共有フォルダの1か所に放り込む

2
選ぶ(月初・5分)

溜まったものから1件決める。迷ったら、問い合わせで繰り返された質問を優先する

3
整える(月初・20分)

見出し、本文、写真1点。公開可否の確認先が必要な場合は、その場で依頼まで出す

所要時間は弊社での目安です。写真の選定や社内確認が重い業種では、これより長く見込んでください。

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CMSの作り方が、更新できるかどうかを決めている

見落とされやすいのが、管理画面の側です。トップページの一文を直すために、HTMLの塊が入った自由入力欄を触らなければならない作り方では、担当者は手を出せません。「ここを直したい」が「どこを触ればいいか分からない」に変わる瞬間に、更新は止まります。

発注の段階で、次の3点を確認しておくと防げます。更新が想定される文章・画像が、項目ごとに分かれた入力欄になっているか。入力欄に「何文字まで」「画像は何ピクセル」の説明が添えられているか。公開前に表示を確認できるか。いずれも、作ってから直すと費用がかかる部分です。

止まったサイトは、どこから立て直すか

すでに1年以上止まっている場合、更新を再開するより先に、事実関係の点検から入ってください。古い情報が残ったまま更新を再開すると、新旧の情報が混在して、かえって不信を招きます。

図4

立て直しの順番

新規の追加から始めず、事実の点検と体制の決定を先に置きます。

STEP 1
棚卸し
全ページを一覧化し、古い記述に印を付ける
→
STEP 2
訂正
価格・窓口・サービス名を現状に合わせる
→
STEP 3
体制
担当・頻度・量を1行で決める
→
STEP 4
再開
月1本から。半年続いたら量を見直す
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更新を続けると、何が変わるのか

効果は、検索順位よりも先に、商談の場に現れることが多いです。「御社のサイトでこの事例を見ました」と言われるようになると、説明の前半を省けます。問い合わせの総数が倍になるという話ではなく、話の通じる相手から連絡が来る確率が上がる、という変化です。これは弊社の案件での傾向であり、業種や検討期間によって差があります。

弊社では、サイト制作のご相談をいただいた段階で、公開後1年の更新計画を一緒に作り、管理画面を「担当者が触れる形」に設計しています。すでにお持ちのサイトの棚卸しと体制づくりだけのご依頼も承っていますので、更新が止まっている状態からでもご相談ください。

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